2022年02月18日

867 宗像の神々 C 福岡県宗像市にも白鬚の神が鎮座する

867 宗像の神々 C 福岡県宗像市にも白鬚の神が鎮座する

20210129

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


 さて、白鬚神社と言えば琵琶湖のそれ(白髭神社 滋賀県高島市鵜川215)が最も知られています。

無題.png

まず、白髭、白髪、白鬚…と色々な表記がされますが、一応同じ神社と考えて良いと思います。

宗像に近い所では宗像の近所の古賀市、筑豊の福智町、北九州市小倉南区、嘉麻市…とかなり拾えます。

また、地名としての白髪も白髪岳…といったものが九州でも拾えます。

無題.png

白鬚神社 カーナビ検索 宗像市平等寺518


 祭神ですが「福岡県神社誌」上巻 によれば 猿田彦 天細賣神 須佐之男神 倉稲魂神 の4神です。

 猿田彦と天細賣神は付近に猿田峠があるだけに何やらリアルな感じがします。

無題.png
無題.png
無題.png

「福岡県神社誌」上巻173174


さて、宗像にしては強面の二組の夫婦神が祀られた白鬚神社は幾分の違和感が伴います。

筑豊の物部地帯ならば似つかわしいのですが、このような剝き出しの刀の様な神社が何故許されたのでしょうか?

無題.png

百嶋由一郎最終神代系譜(部分)


 猿田彦(ニギハヤヒであり山幸彦また五十猛…)とアメノウズメ(伊勢の外宮の豊受大神であり伏見稲荷様)、そしてスサノウと神大市姫(大山祗の長女)の間に生れた辛国息長大姫大目姫(香春岳の主神)という伊勢の外宮様の父神と夫神という実に頼もしい最強の親衛隊です。これはこれで良いのですが。

私達百嶋神社考古学の者には、直ぐに佐賀県佐賀市久保泉の白髪神社が念頭を過ります。


無題.png『推古天皇34年(626)邑長祠を立て、江州(滋賀県)白鬚の神を奉ず、このとき江より来る者19人、明丸・石丸・泰郎丸・千徳・彌頭.関行・犬王・倉童等皆丸を以て、祠の傍に宅す、後丸を以て其の宅を呼ぶ、総べて19丸。花納丸はその一也、祠に最も近し、云云』とある。残りの丸は地名として、吉丸・米丸・有吉・太郎・三郎・六郎・彌以・光富・有富・乗貞の合計19丸で、その所在地は付図の通りである。丸の所在地には、もと古墳らしきものがあり、石の小祠には薬師・不動・天神等の仏の名が刻まれていた。

 白鬚神社の項で述べた祭神・勧請年代・十九丸の性格を、この花納丸文書と照合すれば、古墳後期の百済新羅系農耕祭祀集団に比定される。一説にはシラギがシラヒゲに転じたともいう。(金達寿説)   出典:久保泉町史跡等ガイドブックp.9899


宗像市の方はご存じのとおり、この一帯にも丸地名が多く○○丸姓の方もおられるはずです。このルーツは佐賀市なのです。

百嶋由一郎神代系譜DBD、講演録音声CD、手書きデータ・スキャニングDVDを必要な方は09062983254

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 00:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: