2019年02月28日

550 近江散歩 L 阿自岐神社初見 “豊郷町の阿自岐神社は筑後川両岸からの移動か?”

550 近江散歩 L 阿自岐神社初見 “豊郷町の阿自岐神社は筑後川両岸からの移動か?

20180417

太宰府地名研究会 古川 清久


 阿自岐神社は印象深い立派な庭園の奥にありました。

 この阿自岐神社はその名称だけでも非常に特徴的であり、筑前、筑後の古代史に関心を寄せる人であれば必ず知っていると言って良いほどの地名であって、久留米の高良大社直下の旧阿志岐村の「阿志岐」であり、太宰府の南側の筑紫野市阿志岐という現役の地名の事なのです。

 ただの地名じゃないかと言われる方はおられるでしょうが、まず、「阿自岐」「阿志岐」と言った普通はない地名であって、ベクトルは別の問題としてありますが、このような場合はそれなりの移動の痕跡を辿る指標になるものなのです。

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この神社に祀られているのは、アジスキタカヒコネの神阿自岐氏のことです。阿自岐氏はかなり高貴な百済系の渡来人で、この庭園づくりに、日本に漢字を伝えた王仁氏を招いたといわれています。それはなんと今から1500年も前の事ですから、まだ庭などなかっただけに、阿自岐庭園は古代豪族の憩いの場となっていたのでしょう。これは日本最古の庭園の一つともいえます。また、この地域が安食と呼ばれるルーツは、やはり阿自岐氏からきたと思われます。阿自岐氏が近江に来て美しい庭園を築き、心豊かに安らぐこの郷に住んだと聞いて訪れると遠く千数百年前、古代豪族の美の世界へロマンが広がります。

豊郷町HP

【延喜式神名帳】阿自岐神社 二座 近江国 犬上郡鎮座

【現社名】阿自岐神社

【住所】滋賀県犬上郡豊郷町安食西663

【祭神】味耜高彦根神

(配祀)道主貴神 天児屋根命 保食神 須佐之男命 天照大神 大物主神 応神天皇 宇迦之御魂神 大己貴命 猿田彦神 埴山姫神


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ここでは太宰府の阿志岐(福岡県筑紫野市)地名を紹介しましたが、古代、有明海が久留米市の北側まで大きく入っていた1500年前頃まで、高良大社の南麓まで阿志岐であったと言われているのです。


山川校区は、耳納山地の高良山麓から筑後川の南側で、久留米市の東部に位置し、山と川に囲まれて、緑豊な人情味あふれる安心・安全なまちです。地名は明治6年、山麓の阿志岐村と川沿いの神代村の合併の際、両村の立地を組み込んで名付けられました。  無題.pngによる

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アヂスキタカヒコネ(アヂシキタカヒコネとも)は、日本神話に登場する神。 『古事記』では阿遅鉏高日子根神、阿遅志貴高日子根神、阿治志貴高日子根神、『出雲国風土記』では阿遅須枳高日子と表記する。また、阿遅鋤高日子根神、味耜高彦根命とも表記される。別名 迦毛大御神(かものおおみかみ)。

大国主神と宗像三女神のタキリビメの間の子。同母の妹にタカヒメ(シタテルヒメ)がいる。農業の神、雷の神、不動産業の神として信仰されており、高鴨神社(奈良県御所市)、都々古別神社(福島県東白川郡棚倉町)などに祀られている。別名の迦毛大御神は賀茂社の神の意味である。すなわちこの神は大和国葛城の賀茂社の鴨氏が祭っていた大和の神であるが、鴨氏は出雲から大和に移住したとする説もある。『古事記』で最初から「大御神」と呼ばれているのは、天照大御神と迦毛大御神だけである。

神名の「スキ(シキ)」は鋤のことで、鋤を神格化した農耕神である。『古事記伝』では「アヂ」は「可美(うまし)」と同義語であり、「シキ」は磯城で石畳のことであるとしている。他に、「シキ」は大和国の磯城(しき)のことであるとする説もある。アメノワカヒコとそっくりであったとの記述から、元々アメノワカヒコと同一の神で、穀物が秋に枯れて春に再生する、または太陽が冬に力が弱まり春に復活する様子を表したものであるとする説もある。

ウィキペディア(20180417 15:37による

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百嶋由一郎 ウムガイヒメ キサガイヒメ 系譜(部分)


阿(遲)治志貴高日子根神(記)  味(婀膩)耜(須岐)高彦根神(紀) 阿遅鋤高彦根尊(神名)

阿遅須枳高日子命(出雲國風土記) 

阿遅須岐託彦根命(神名式)(播磨國風土記)(土佐國風土記)(出雲國神代詞)等

別名「建角身」またの名を「賀茂(迦毛)建角身命」           味耜高彦根の国譲り


味耜高彦根の国譲り氏は別名「建角身」またの名を「賀茂(迦毛)建角身命」とされていますが、これは豊玉彦=ヤタガラスそのものと考えています。

いずれにせよ味耜高彦根が実際にいたと思われる久留米市高良山直下の旧阿志岐村、太宰府の南の現筑紫野市阿志岐の想定古代筑後湾の両岸に展開していた味耜高彦根の一族が近江に移動していると見たいのです。

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posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 22:38| Comment(0) | 日記
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