2018年11月28日

520 熊本県西原村鳥子の鳥子阿蘇三之宮神社再訪 

520 熊本県西原村鳥子の鳥子阿蘇三之宮神社再訪 

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太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


 熊本市の隣、益城町と共に熊本(人工?)地震の犠牲となった西原村に「鳥子」(トリコ)と呼ばれる奇妙な地名の集落があります。これについては…、 


 ひぼろぎ逍遥(跡宮)

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鳥 子(トリコ) “宇土の八兵衛の逃亡ルート” A

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鳥 子(トリコ) “宇土の八兵衛の逃亡ルート” @


に於いて、八兵衛さんが頼って肥後から脱出しようとした鳥子の方様が何者なのかを詳しく書いていますのでその向きにはお読み頂きたいと思います。

 正月の好天気に熊本在住メンバー数人とこの鳥子神社に再訪しました。この「鳥」「烏」の付く地名は全国至る所にとまでは言わないものの気にしてさえいればかなり見掛けます。

 鳥山、烏山、烏集院、大鳥、烏谷、小鳥神社…といったものです。

 このかなりのものがヤタガラスの一流に関わるものであることが付近の神社の祭神などから多少は判別が付くようになってきます。

 現在、この鳥子にある鳥子阿蘇三之宮神社は内牧の阿蘇神社の祭神から見た場合の三ノ宮=草部吉見(ヒコヤイミミ)を意味しており、以下、阿蘇神社の祭神の一部からご覧ください。

一の神殿(左手、いずれも男神)一宮:健磐龍命 - 初代神武天皇の孫という

三宮:國龍神 - 二宮の父で、神武天皇の子という 五宮:彦御子神 - 一宮の孫

七宮:新彦神 - 三宮の子 九宮:若彦神 - 七宮の子

二の神殿(右手、いずれも女神)二宮:阿蘇都比当ス - 一宮の妃 四宮:比東芬q神 - 三宮の妃 

六宮:若比盗_ - 五宮の妃 八宮:新比盗_ - 七宮の娘 十宮:彌比盗_ - 七宮の妃 

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鳥子三之宮神社 カーナビ検索 熊本県阿蘇郡西原村鳥子2608


勿論、「神武天皇の子」という…との主張は、本物の初代神武天皇(神武僭称:贈崇神のではない)の本物のお妃であったアイラツヒメが、藤原によって第二代贈綏靖とされた金凝彦(カナコリヒコ)=神沼河耳に下賜され、その間に健磐龍命が産まれている事から神武天皇との関係を云々しているのです。

 ただ、古代は母系制社会であり、むしろ女性方の格式がかった(しかも金山彦の娘である)を考えれば、その目から見れば、ギリギリ1%は全く誤りとは言えない部分もあるのです。

 ただ、こういった話は阿蘇神社や熊本県神社庁などは決して認めません。

ただ、故)百嶋由一郎氏とも親交の深かった「熊本県神社誌」を編纂された故)上米良純臣宮司なども十分に理解されていたはずなのです。

 ともあれ、繰り返しますが、実際の祭神である三之宮とは阿蘇の三ノ宮の国龍神=草部吉見=春日大神=武甕槌=鹿島大神=海幸彦…の事なのです。

 しかし、それは阿蘇が権勢を振るい始めて以降の話であって、それ以前には本来の祭神が祀られていた事が十分に見えるのです。それが本来の祭神であった鳥子大神です。

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本来 阿蘇氏は物部の鞘殿を使いません この点からもこの神社が阿蘇氏の神社ではない事が分かります

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百嶋由一郎鳥子系譜(部分)


今回、正月明けだったこともあり、参拝殿正面には名酒中の名酒が振る舞い酒として置かれていました。

 熊本の方はどなたもご存じの瑞鷹(ズイヨウ)です。クラスは不明ですが金箔入りのお神酒です。


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 瑞鷹酒造は、今尚、数少ない赤酒(灰持酒)という古来の日本酒メーカーとして知られています。

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今回の再訪したのですが、興味深かいと思ったのはこの醸造所の所在地が熊本市でも白川の河口にも近い川尻町だったことです。

 それは、鳥 子(トリコ) “宇土の八兵衛の逃亡ルート”で取り上げた八兵衛さんが鳥ノ子の方様を頼って日向に逃亡しようとしていたからでした。

 この島原半島の南端の口之津出身の八兵衛さんは刃物産地である川尻町で手に入れた針などを対岸の島原辺りで行商していた内にキリシタンに被れたものか、肥後藩に追われ逃亡した挙句、西原村から阿蘇の手前辺りで肥後の藩兵に捕らわれ殺害されているのです(詳しくは二本のブログをお読み下さい)。

 この刃物製作集団と鳥ノ子の方様の関係ですから金属加工の親方なのでしょう。

川尻町との関係が鮮明であった事から、川尻の酒造メーカーの瑞鷹の金箔入りの酒が置かれているのが四百年前の事件を象徴している様に見え、それが、現在もなお続いている事に見え感動を覚えたのでした。

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これは島原の乱前後の事なのですが、その時代には金属加工集団の頭目と思えるとりのこの方様なるヤタガラスの後裔氏族のような人々が実際に存在していた様に見えるのです。


百嶋由一郎氏の資料(音声CD、神代系譜DVD、手書き資料)を必要とされる方は09062983254まで

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 00:00| Comment(0) | 日記
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