太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久

はじめに


すでに、当方の「ひぼろぎ逍遥」がオンエアされていますが、九州王朝論の立場から、より「神社考古学」へとシフトした神社研究の古層を探るものとして新たなブログをスタートさせました。


かなり突っ込んだ内容で書いて行く言わば奥ノ院にしたいと考えています。


綾杉るな女史による「ひもろぎ逍遥」は、九州大学の物理学の教授であった故真鍋大覚氏による「那の国の星・拾遺」をヒントに神功皇后を追い求めておられます。


これに対して、対向の意図は全くないのですが、当方は、かつて、草ヶ江神代史研究会を主宰されていた百嶋由一郎氏の神社考古学に基づくフィールド・ワークにより書いて行きたいと考えています。


お断りしておきますが、「ひもろぎ」も「ひぼろぎ」も同一の意味で、「かむりつく」「かぶりつく」、「ねむたい」「ねぶたい」、「つむる」「つぶる」・・・とM音とB音が入れ替わっても全く意味が変わらない言葉が日本語には沢山あるのです。


これは、基本的には呉音と漢音の対抗を意味しており、これ以外にも、N音とD音の入れ替わり現象、濁音の清音化現象も認められます。


詳しくはユーチューブ等で永井正範氏の講演をお聴きください。


また、このブログには百嶋神社考古学を追求する他のサテライト研究会に参加されている研究者の小研究を掲載することも考えています。


最近の傾向としては後発の(跡宮)の方がより読み込まれているようです。



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2017年04月27日

329 白川白王を祀る高知県佐川町の白王神社 

329 白川白王を祀る高知県佐川町の白王神社 

20161010

 太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久

 今回の南阿波〜東土佐の神社調査において最重要の目的地が佐川町の五所神社でした。

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南国土佐の高知の西に佐川町があります。

何故このような僻陬の地に今回の調査の最大の目的地を置いたのかと思われるでしょうが、百嶋先生は博多の櫛田神社の“大幡主(豊玉彦=ヤタガラス)の父親である白川伯王(白山姫=天御中主の弟)を祀る神社が高知県にある”。また、“その祖父を祀る神社が岡山県にあるようだ…”とも話しておられたからでした。

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忌部にも秦氏にも関わる列島の神代史を考えるうえでも最重要の神様を祀る神社だけに、それが、何故、佐川町なのか、それとも、かつては広範に存在していたものが、唯一、佐川町だけで残ったのか…という

探索の一歩としての神社の調査だったのです。

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百嶋由一郎最終神代系譜

では、五所神社の由緒をご覧ください。

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由緒をご覧になれば分かられるように、祀神の筆頭に白王神社があり明治期に合祀されていることから、元々白王神社があったことは容易に想像できそうです。

まず、由緒の愛宕神社に底筒男命が書かれているのは単純な誤りでしょう。

また、白王神社にイザナギ、イザナミ、菊理姫神が置かれているのは、一応、順当ですが、肝心の白川伯王の名は消されていることから、もしかしたら、イザナギ、イザナミと入れ替えられている可能性は否定できないように思います。

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もしも、白川伯王が消されたとすれば、勿論、明治維新です。

 明治の神祇官登場以降、天皇家の宮廷祭祀を司ってきた白川神道の白川伯王家は排斥され、その一族白王氏はその名を使う事さえも王姓は不敬であるとして改姓を要求され、白土に名を変えさせられます。

 その事実を残すためとして、白土の土に「、」を付し「白土+、」を姓とされている方も現存されています。

前段に掲載したものはその一例で、福岡県八女市の某神社の表記が改竄されている事が分かります。

 次は、佐川町史の五所神社に関する資料です。

 今のところここまでしか分かりませんが、外にも資料があるかも知れないため探して見たいと思っています。

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実は、この佐川町の神社資料を見ると、一万五千人ほどの人口であるにもかかわらず、何と250もの神社が書き留められているのです。

 普通はあり得ない規模で、日本全体の神を一か所に集めた古代の宗教都市だったとしか思えないようなありようなのです。

 思えば、大陸からも、半島からも、九州や畿内からも遠く、脊梁山脈の南側の安全な一角だけに、多くの神々が集められたのではないかと言う考えが湧いてきました。

 ロマンティックではありますが、根拠に乏しいもので、今後とも念頭に置きながら考え続けたいと思っています。

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 10:00| Comment(0) | 日記
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