太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久

はじめに


すでに、当方の「ひぼろぎ逍遥」がオンエアされていますが、九州王朝論の立場から、より「神社考古学」へとシフトした神社研究の古層を探るものとして新たなブログをスタートさせました。


かなり突っ込んだ内容で書いて行く言わば奥ノ院にしたいと考えています。


綾杉るな女史による「ひもろぎ逍遥」は、九州大学の物理学の教授であった故真鍋大覚氏による「那の国の星・拾遺」をヒントに神功皇后を追い求めておられます。


これに対して、対向の意図は全くないのですが、当方は、かつて、草ヶ江神代史研究会を主宰されていた百嶋由一郎氏の神社考古学に基づくフィールド・ワークにより書いて行きたいと考えています。


お断りしておきますが、「ひもろぎ」も「ひぼろぎ」も同一の意味で、「かむりつく」「かぶりつく」、「ねむたい」「ねぶたい」、「つむる」「つぶる」・・・とM音とB音が入れ替わっても全く意味が変わらない言葉が日本語には沢山あるのです。


これは、基本的には呉音と漢音の対抗を意味しており、これ以外にも、N音とD音の入れ替わり現象、濁音の清音化現象も認められます。


詳しくはユーチューブ等で永井正範氏の講演をお聴きください。


また、このブログには百嶋神社考古学を追求する他のサテライト研究会に参加されている研究者の小研究を掲載することも考えています。


最近の傾向としては後発の(跡宮)の方がより読み込まれているようです。



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2014年12月24日

027 宗像大社は8世紀初頭まで三女神を祀っていなかった! “本当の祭神は大国主命”

027 宗像大社は8世紀初頭まで三女神を祀っていなかった! “本当の祭神は大国主命”
20141102
久留米地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


宗像大社の祭神について、同社の見解(宗像三女神)はどうであれ、高宮に祀られていたはずの大国主命こそが本来の神だったという話はこれまでにもふれてきました。
既に、021 宗像大社の祭神は三女神にあらず!!で書いていますが、太宰府地名研究会の伊藤正子女史が引っ張り出した万葉歌は、当時の宗像大社の祭神が何であったかを如実に語ってくれました。

右クリックからのダウンロードをしてご覧ください。パワーポイントデータ「相島トレッキング02」
※歌の項目は19ページ目になります。

雑 
冬十一月、大伴坂上郎女、帥(そち)の家より上道(みちだち)して、筑前国宗形郡名児山を超ゆる時に作る歌一首
 大汝命(おおなむち)少彦名(すくなびこな)の 神こそは 名付けそめけめ 名のみを 名児(なご)山と負ひて 我(あ)が恋の 千重(ちへ)のも一重(ひとへ) 慰めなくに(万6-963)
【通釈】国造りをされた大国主命と少彦名命の二柱の神が、初めて名付けたというが、心が「なごむ」という名児山の名を負っているばかりで、私の辛い恋心の千分の一も慰めてはくれないよ。
【語釈】◇冬十一月 天平二年。◇ 大宰帥大伴旅人。◇名児山 福岡県宗像郡の通称ナチゴ山であろうと言う。
【補記】旅人より一足先に大宰府を発ち、京へ帰る時の歌。この「恋」の対象ははっきりしないが、離れてゆく筑紫の地への名残惜しさ、あるいは残して来た旅人たちへの恋しさ、また長い旅路を前にしての都恋しさなど、さまざまな思いが交錯していたのではないかと推察される。
同じき坂上郎女、京(みやこ)にのぼる海路(うみつぢ)にて浜の貝を見て作る歌一首
「大伴坂上郎女 千人万首」より


「 大汝命(おおなむち)少彦名(すくなびこな)の 神こそは 」
は、決定的とも言えますが、もうひとつ、宗像大社を考える上で、参考になる資料がありますのでご紹介します。
 それは、昭和11年佐賀県発行の「佐賀縣史蹟名勝天然記念物調査報告」です。

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 この475Pには、佐賀県側からの見解ではあるものの“本来の沖津宮、中津宮、辺津宮とは対馬、壱岐、加部島(壁島=田島)であり、宗像大社は佐賀県唐津市呼子の正面に浮かぶ加部島の田島神社の分社でしかない”といった趣旨の事が書かれているのです。
 してみると、恐らく八世紀以降の事と思われるのですが、安曇族に対抗して権威を確立した宗像族とは、安曇族の傍流の一派に過ぎないように見えてくるのですが、再度、021 宗像大社の祭神は三女神にあらず!! をこの視点で再読して頂ければ幸いです。

※クリックで拡大表示
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posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 11:03| Comment(0) | 日記
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