太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久

はじめに


すでに、当方の「ひぼろぎ逍遥」がオンエアされていますが、九州王朝論の立場から、より「神社考古学」へとシフトした神社研究の古層を探るものとして新たなブログをスタートさせました。


かなり突っ込んだ内容で書いて行く言わば奥ノ院にしたいと考えています。


綾杉るな女史による「ひもろぎ逍遥」は、九州大学の物理学の教授であった故真鍋大覚氏による「那の国の星・拾遺」をヒントに神功皇后を追い求めておられます。


これに対して、対向の意図は全くないのですが、当方は、かつて、草ヶ江神代史研究会を主宰されていた百嶋由一郎氏の神社考古学に基づくフィールド・ワークにより書いて行きたいと考えています。


お断りしておきますが、「ひもろぎ」も「ひぼろぎ」も同一の意味で、「かむりつく」「かぶりつく」、「ねむたい」「ねぶたい」、「つむる」「つぶる」・・・とM音とB音が入れ替わっても全く意味が変わらない言葉が日本語には沢山あるのです。


これは、基本的には呉音と漢音の対抗を意味しており、これ以外にも、N音とD音の入れ替わり現象、濁音の清音化現象も認められます。


詳しくはユーチューブ等で永井正範氏の講演をお聴きください。


また、このブログには百嶋神社考古学を追求する他のサテライト研究会に参加されている研究者の小研究を掲載することも考えています。


最近の傾向としては後発の(跡宮)の方がより読み込まれているようです。



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2014年10月05日

002 岩倉社 ケベス祭りのケベスとは何か? A

002 岩倉社 ケベス祭りのケベスとは何か? A
20140606


 久留米地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


前回のブログ(「ひぼろぎ逍遥」跡宮001)において、ケベスとは、「岐部の主(天台座主の主)
の意味
であろうと推定したのですが、この仮説については、今後、長期にわたり検証作業を行う必要があるでしょう。
ここでは、先にふれた伊美の別宮社について要点だけをご説明したいと思います。
いずれにせよ、長文の「国東」を書こうと考えていますので、それまでの簡単なつなぎと考えて下さい。

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写真は、国見町も姫島の正面に位置する伊美港に鎮座する伊美別宮社の石碑です。
同社は戦前に縣社に昇格したのですが、その時の記念碑であり、普通は見過ごしてしまうものでしょう。
さて、太宰府地名研究会は、昨年の12月に30人規模のトレッキング(泊地:真玉温泉)を行いまし
たが、そのテーマは、「国東半島に高良宮を探る!」でした。
事実、この別宮社にも隣のケベス祭りで有名な磐倉社にも両脇には高良宮と仁徳天皇が若宮社として祀られています。
そもそも、この国東一帯には宇佐神宮とは別系統の石清水八幡が勧請され、何故か高良の神が祀られています。そこで、この縣社昇格記念碑の裏を見ると、なんと、揮毫した人物とは当時の高良大社の矢田宮司だったのです(地名研究会メンバーの長老のお一人も名前だけはご存知でした)。
これを、どう考えるかですが、直ぐに思いつくことがあります。
それは、吉田兼好の「徒々草」に「仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ…」「…極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり」(第52段)として高良の神が出て来ることです。  
そして、石清水八幡へと登る参道入口には、今も高良神社が置かれているのです。
つまり、それと同じ構造が、この国東には認められ、それは、時の政治情勢を認め、やむなく宇佐の八幡神を受け容れているが、自分たちの奉祭する神はあくまでも高良の神=高良玉垂命なのだと叫んでいるかのようです。
石清水八幡宮は九州王朝の中枢部を荷った紀氏(橘一族…)の僧侶によって創られたものです。
国東半島に盤居した橘一族は八世紀以降も何度となく続く藤原王朝の中の弾圧にも生き延びますが、彼らは紀氏そのものか、それに近接する一族だったと考えられています。
彼らは権力を理解し宇佐八幡を奉りつつも密かに高良の神々を守り続けたのです。
つまり、国東半島の八幡宮の本当の祭神は高良の神だったと考えられるのです。
いずれにせよ、紀氏、橘一族、高良大社、九州王朝が、国東半島の謎を解く鍵になりそうです。
そうです、国東とは九州王朝直轄領域=九州の東の意味なのです。国東半島の調査は今後も続けます。

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伊美別宮社の高良社


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仁徳天皇(オオサザキ)を祭る若宮神社(実は彼こそが九州王朝最後の天皇なのです)
posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 20:59| Comment(0) | 日記
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