2019年05月01日

571 糸魚川〜甲斐〜南巨摩の旅 J “諏訪大社(春宮)には呉橋がある”

571 糸魚川〜甲斐〜南巨摩の旅 J “諏訪大社(春宮)には呉橋がある”

20180509

太宰府地名研究会 古川 清久


 既に、諏訪大社の秋宮については、ひぼろぎ逍遥(跡宮)567を書いていますが、これは秋宮からもそれほど遠くないところに鎮座する春宮についてのリポートです。


567

糸魚川〜甲斐〜南巨摩の旅 F “諏訪大社(秋宮)再訪”


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信濃国一之宮諏訪大社下社春宮 カーナビ検索 長野県諏訪郡下諏訪町5828



所在地

上社本宮 長野県諏訪市中洲宮山1   TEL0266-52-1919

上社前宮 長野県茅野市宮川2030   TEL0266-72-1606

下社春宮 長野県諏訪郡下諏訪町193 TEL0266-27-8316

下社秋宮 長野県諏訪郡下諏訪町5828  TEL0266-27-8035

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まず、諏訪湖周辺にかなりの人口が集中している事は理解できるとしても、何故、これほどの大社が幾つも存在しているのかについては理解し難いものがあります。

 諏訪の人々の諏訪大社に対する尊崇の念が如何に強いかは窺い知れるとしても、あまりにも立派な大社が幾つもある事は異常ですらあります。

 さて、春宮の参道正面まで足を踏み入れると、呉橋(呉橋とは呼ばれてはいないのですが呉橋にしか思えません)が存在している事に度肝を抜かされます。

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呉橋についてはこれまでにも何度か取り上げました。

宇佐神宮(宇佐市)、薦神社(中津市)が九州王朝の古代官道に掛けられた呉橋であろうと言う話でしたが、このところ兵庫県朝来市の二つの勅使門(粟鹿神社、赤淵神社)を知るに及び、まさか、これも何らかの伝承があってのものではないかと言う思いを深めざるを得ません。

これが単に戦国期のある一人番匠の作なら気が楽になるのですが、同じ信州にも呉橋様の物があった事はこれ以外にも現物を確認している事から、かなりの裾野のある文化であり伝統を感じるのです。

 40年も前ですが、松本から鹿教湯温泉に足を運んだところで、呉橋様の物を見た記憶があります。

 事実、いずれ取上げますが、上社には勅使殿があったようなのです。

そして、「日本書紀」にも持統天皇が勅使を派遣したと書かれているのです(間違っても「日本書紀」を第一義的に引用するつもりはありませんので…)。

「日本書紀」691年 “持統天皇が勅使を派遣し須波神を祭らしむ”


諏訪大社上社本宮の北参道から大鳥居をくぐり、左に進んだ先に勅使殿が位置しています。

現在の勅使殿は、元禄三年(1690年)の創建。安政年間に大修理が加えられた「切妻流れ正面大唐破風造り」。建武二年(1335年)大祝即位の記録には、御門戸屋にて神事があり、社殿に布を敷いてそのうえに五穀を供えそこに大祝が着座したこと伝えられています。 当時の勅使殿は今の神楽殿の前あたりにあり拝殿の性格を持っていたといわれています。

無題.pngによる



無題.png諏訪大社の上社は建御名方神を、下社は八坂刀売神(女神)を祀り、上社は建御名方神を、下社は八坂刀売神を主神として祀る。…と、また、下社の祭神は二月から七月まで春宮に鎮座しとは、夫婦神が共に移動するという意味なのでしょうか?

 それとも、上社から建御名方神が秋宮に移動するのでしょうか?

 初見に近いため理解力が足りないのは当然ですし良く分かりません。

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さて、春宮にもありましたが、ここにも子安神社として奴奈川姫(百嶋神社考古学では宗像の市杵島姫とする)が祀られていました。

 ピンボケで申し訳ありませんが、子安社は高志沼河姫命=お諏訪さまの御母君…と書かれています。

 新潟県糸魚川市の奴奈川神社の奴奈川姫(父阿蘇高森の草部吉見と母宗像大社の市杵島姫のプリンセス)に間違いありません。

 秋宮にも摂社と奴奈川姫祭祀が確認できていますので、建御名方命と併せて九州、出雲から日本海の糸井川、姫川から松本、諏訪、甲府…北関東一帯に展開していることが見えるのです。

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通常、我々にとっての若宮と言えば高良玉垂命(開化天皇)と仲哀死後の神功皇后との長子(嫡系九躰皇子の五人の皇子の筆頭)仁徳天皇(オオサザキ)と考えるのですが、ここでは建御名方彦別命…と書かれています。

 以下、伊豆早雄命と妻科比賣命…と興味深い神様が並んでいます。恐らく、伊豆早雄命はヤタガラス=豊玉彦(熊野で言えば速玉)と天豊津姫ではないかと思うのですが、これは大幡主の若宮(ヤタガラス)であり、これが大国主の子とされた建御名方とされているのではないかと考えています。

 これは直感だけですので誤りは覚悟の上です。

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春宮参拝殿

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百嶋神社考古学に関する資料(神代系譜、音声CD、手書きデータ)を必要とされる方は09062983254まで

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 00:00| Comment(0) | 日記