2019年01月21日

535 九州王朝論にとっても神代史研究にとっても、土佐、伊予の神社調査は急務かつ極めて重要

535 九州王朝論にとっても神代史研究にとっても、土佐、伊予の神社調査は急務かつ極めて重要

20180313

太宰府地名研究会 古川 清久


 今般、伊予、土佐、石見を対象とした1500キロ10車中泊11日の神社調査を行いました。

 目的は33日の別役神社の例大祭に参加する事にありましたが、高知県の物部川流域を含め神社を踏み始めると、頻繁に訪れていた山陰の石見、出雲、因幡、伯耆…但馬以上に濃厚な神社群の存在にたじろいでいます。


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高知県には二千数百社の神社があるようですが、竹内荘市氏の「鎮守の森は今」によれば、我々が必死で追い求めていた、天御中主命の弟神と考えられる白皇(王)神社が44社存在するとあっさり書かれていたのでした。

 それどころか「先代旧事本紀」でも筆頭に掲げられる二田物部(仁位田、仁井田、仁多、新田…)と考える仁井田神社(恐らく天神ニギハヤヒを奉斎する)も47社存在し、九州王朝の最期の天皇と考えている仁徳=オオササギを奉斎する若宮神社も24社は存在する…事など。

 非常に濃厚な消された祭祀が残されている事に気付いたのでした。

 この間、山陰には数十回どころか百回近くは入っており、多くの神社を見て来ましたが、リポートに値するような特筆すべき神社は数えるほどしかありませんでした。

 それが、高知県には九州王朝時代つまり701年の崩壊以前の祭祀と考えられるものが大量に残存している事が分かって来たのです。

 これが、元々存在していたものがそのまま残ったものなのか、それとも九州からの避退の結果なのかについては、まだ、これからの調査の結果分かるかどうかも不明なのですが、どちらにしても、伊予と併せて、しばらく集中して調べる必要があるでしょう。

 これは初期段階の推定でしかありませんし、九州王朝の中枢部の神社を丹念に調べられた方でなければなかなか理解して頂けない事なのですが、前掲の「高知県内神社数内訳表」に掲載されている他の神社群がどのようなものかについて概略の見当をつけて見ましょう。

 まず、@河内神社が107社とされています。これは中国地方の周防から安芸などに掛けてかなり見掛けるのですが、祭神が不明で謎の祭祀です。これほどの数がありますので、何か手がかりが残されているかも知れません。

 A次に星神社ですが、これは恐らく神武天皇に逆らった逆賊の長脛彦の事で関東のカガセオと同一神ではないかと考えています。

 B大元神社は島根県の益田周辺に強い分布を示していますが、今のところ宇佐神宮の大元神社と考えています。

 C日吉は大山咋神で、日枝山王権現、松尾神社、佐田大神(猿田彦に非ず)と何度も申し上げてきた通りです。

 D石槌神社は、始めは誤って大幡主と考えていましたが、恐らく金山彦の事で、カグツチ(長脛彦の祖父神)とされる神様です。

 E海津見神社は豊玉彦=ヤタガラスと考えられて構いません。それでよいでしょう。

 F若宮神社は高良玉垂命(開化天皇)と仲哀亡き後の神功皇后との長子(九体皇子)仁徳のことなのです(「高良玉垂宮神秘書」)。

 G神母神社は全く分かりませんが、鴨、賀茂、加茂の下賀茂(ヤタガラス)、上賀茂系(崇神)の神社ではないでしょうか?

 H分かりにくいのは聖神社だと思います。百嶋神代系譜の一つに聖神社系譜がありますが、開化天皇の父神である孝霊、孝元、開化の孝元天皇(=物部の祖でもある)と考えられます。

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これは一例で他にも集中している場所があるのですが、香美市は聖神社が集中する場所です。

 無題.png右は美良布神社の正面にある聖神社の境内に置かれた石塔ですが、武内姓の方が氏子総代か宮司をされておられるのでしょう。系図と対応してお考えください。三階松の神紋は孝霊、孝元、開化の三代を意味しています。

 I三島(大山祗)、愛宕(金山彦)、春日(実はミズハノメですが今は阿蘇の草部吉見=鹿島大神)は良いでしょう。

 J白山神社は天御中主命=妙見宮=北辰神社=白山姫神社ですが、白皇(白王)神社の白川伯王の姉に当たる神様です。

 K新田神社は仁井田神社と同様でしょう。新田義貞そのものではないでしょうから。

 L白髪(髭)は猿田彦=山幸彦=ニギハヤヒで良いでしょう。

 分かる範囲で推定させて頂きましたが、長期滞在しかありませんが、今後、少しずつ調べさせていただきたいと思います。

全てを説明する事はできませんが、まずは、百嶋由一郎聖神社神代系譜をご覧頂きましょう。

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百嶋神社考古学に関する資料を必要とされる方は09062983254までご連絡ください

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 00:00| Comment(0) | 日記