2018年04月30日

450 中国地方の製鉄神とは誰なのか?“島根県川本町のたたら神社の例から”

450 中国地方の製鉄神とは誰なのか?“島根県川本町のたたら神社の例から”

20170722

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


当方が何故神社調査に拘っているかと言えば、現状の利権構造から生まれた考古学などからは古代が全く探れない事から、別の方法として神社を手段にしようとしているものです。

このため、人畜無害の民俗学の対象である土俗的民間信仰や製鉄業者や造林業者などが寄進したような、言わば、民立神社(このような言葉はないでしょうが)にはこの間全く光を当てて来ませんでした。

 それは、お伽話風に神社を理解される可能性があるからであって、民族と民族、混血したとしても異なる氏族と氏族の衝突、融合という政治的対立が神社にも反映されている事を理解して頂きたかったからでした。

 しかし、たまには息抜きも必要である事から取り上げてみたいと思います。


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現場は江の川沿いの県道31号線とJR三江線が交差する場所で、数百メートルも走れば川本町の中心部に入る町の入口のような場所です

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JR三江線川本踏切(これは素晴らしい写真でしたので思わず無断借用)「一億人の最寄り駅」より

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ただの道路端のお地蔵さんといった風情ですが、ここは江の川に沿った古代からの幹線街道であり、旅をする人々からも行路の安全を願うお賽銭がたいそう入れられた時代があったものと思います。

 さて本題の祭神です。たたら神社の祭神とは如何なる神でしょうか?

 直ぐに頭に浮かぶのは金山彦(加具土命、軻遇突智)なのですが、どうもこの系統は中国の瀬戸内側、四国から熊野そして関東方面に入っているようで、山陰ではあまり目にしません。勿論、金山彦系の三宝荒神が相当にあるのですが、まだ全貌が掴めません。

 この手の製鉄、造林関係の信仰の対象は、山陰では等しく大山祗である事が多いような印象を持っています。

 その大山祗がたたら製鉄の神とされているのは、「山の神」とされていたからでしょうが、そもそも、鉱山も「山」と呼ばれることが何に起因しているかが分からないのです。

 ところで、百嶋神社考古学では、山の神とは大山祗、田の神を大幡主(ヤタガラスの父神)と九州に居た具体性のある人物と考えています。

 その事をお伝えしてこの話をおしまいにしておきます。

 今回は、小さな民間の神社の話でしたが、ある種心の休まる神社でした。

本当は宮本常一風に旅を楽しみたいのですが、九州王朝論の戦闘集団には心休まるところがありません。

古代史の世界は利権まみれの嘘つきばかりで、一部、真面目な人間がいたとしても畿内説論者のようなとんましかいないため死ぬまで気が抜けないのです。

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同社由緒

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百嶋由一郎最終神代系譜(部分)


 今回は心惹かれる風景に引き摺られてあまり意味のない事を書いてしまいました。

 有力神社氏族に支えられた神社ばかりでなく道祖神的な神社にも魅かれた一瞬でした。


 研究目的で百嶋由一郎氏が残された資料を必要とされる方は09062983254までご連絡
posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 01:47| Comment(0) | 日記