2018年03月03日

432 出雲の長浜神社の岐の神 “長浜神社再訪”

432 出雲の長浜神社の岐の神 “長浜神社再訪”

20170522

太宰府地名研究会(神社考古学研究班) 古川 清久


 奥出雲町全神社調査(第三次)の帰路、久しぶりに長浜神社に参拝しました。

 実は、出雲で最も心を惹かれる神社とは出雲大社などではなくこの長浜神社です。

 以前、ひぼろぎ逍遥 196 出雲の長浜神社の祭神 として書きましたのでお読みになった方もおられるかと思います。

 久しぶりでしたので、カーナビを頼りに探しても間違いながらの参拝となりました。

 出雲大社一極偏重というおかしな構造への反発もある上に、そもそも出雲大社(出雲大社は藤原が創った「古事記」により偽装されたテーマ・パーク)と考える事からも個人的にはもっと参拝客が増えるべきと考える一社です。

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それはともかくも、この神社は進入路、参道、駐車場…に至るまで、どこから入るべきかが分かり難い神社です。

それはそれで神秘性を高めてはいるのですが、宣伝する気がないのか…、失礼ながら実に商売っ気が無いと言うべきか?未だに孤高の独立性を保っておられるようです。

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こちらは裏参道から本殿に入る瞬間のアングルですが、前blogでも掲載した好きな画像です


 今回は、同社の主祭神についてはコメント致しません。以下は「出雲国神仏霊場」より。

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百嶋由一郎「八束水臣津野命」神代系譜


とりあえず、ひぼろぎ逍遥 196 出雲の長浜神社の祭神 を読んで頂くとして、百嶋由一郎「八束水臣津野命」神代系譜を再掲しておきます。

今回は「岐神」(長脛彦)=出雲井神社の写真を撮っていなかったことから再訪したもので、改めて色々と気付いた事もありこちらの話をさせて頂きます。

直前ブログの ひぼろぎ逍遥(跡宮) 431 飯塚市伊岐須の高宮八幡宮とは何か? “鳥見の長脛彦は飯塚にいた”において「岐神」(長脛彦)の居た場所突き止めた気持ちでいますので、百嶋先生からは、ナガスネヒコは政治的な失敗(神武天皇に敵対した)後、世話になっている…との話をされていましたので、九州での衝突(恐らく豊前)以後、元々大幡主の領域であった長脛彦の一族は現出雲に移動していたとすれば、妙見山の麓、しかも、博多の長浜という地名(実際両方とも長浜があったのですが…)とも対応するこの神社こそその移動地だったのではないかとの妄想が膨らんだからでした。

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非常に分かり難いため「出雲国神仏霊場」より詳細な地図をお知らせしておきます。

 さて、今回のテーマである岐神(クナトノカミ)=出雲井神社の祭神=長脛彦(ナガスネヒコ)の祭祀をご覧頂きましょう。

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 劇的なまでの強烈な印象を受けますが、殷の鳥居が置かれています。

 今まで、長浜神社以外ではこの鳥居に遭遇した事は5社、6回しかありません。

 佐賀県嬉野市塩田町の八天神社、福岡県吉富町の八幡古表神社(二基)、国東市国東町来浦の八坂神社…

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佐賀県嬉野市塩田町の八天神社

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勝手ながら、この岐神についても解説を省略します。関心をお持ちの方は、先行して以下をお読みください。

ひぼろぎ逍遥(跡宮)431 飯塚市伊岐須の高宮八幡宮とは何か? “鳥見の長脛彦は飯塚にいた”

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ただ、夫婦神として扱われている事に多少の違和感を感ぜざるを得ません。

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百嶋由一郎荒神神代系譜(本当の荒神とはこの御兄妹なので夫婦ではないのです)


長脛彦は多分殺されたのではないかと考えていますが、妹の武内足尼=瀛津襲足姫(オキツヨソタラシヒメ)=奥ツ姫は海幸彦=草部吉見=淤美豆奴命の妃となり、国譲りに反対した建御名方を産んでいるのです。

その事が分かっておられるからか、この社殿には荒神(納社)として祀られているようなのです。

 そして、表参道の一番下の右手にも荒神として大切に扱われているのです。

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表参道右手の荒神


 天御中主命、金山彦、その一族の栄えある皇子こそ長脛彦であらされ、その妹が荒神となるのですが、その流れから菅原道真も出てくるのです。

 この神社には、この岐神の御祖父神にあたる金山彦、その義理の母神にあたる天御中主命、ずっと下った後裔の菅原道真…が摂社として祀られているのです。

 まさに、金山彦(始皇帝と姻戚関係を結んだ瀛の一族)の神社なのです。

 だからこそ殷の鳥居が伝えられているのです。

 ただ、もう一つの三宝荒神(奥ツ彦、奥ツ姫)系譜があり、この関係がまだ解析ができていません。

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百嶋由一郎 奥ツ彦、奥ツ姫系譜


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百嶋由一郎最終神代系譜(通称みたらし団子系譜)部分


  研究目的で百嶋由一郎氏の音声データ、手書きデータ、神代系譜を必要とされる方は09062983254までご連絡下さい。

posted by 久留米地名研究会 古川清久 at 00:00| Comment(0) | 日記